アメリカ東海岸の名門私立大学グループ「アイビー・リーグ」の学生の間で広まっていたファッション。
当時の日本の若者は洗練されたイメージとして捉え、比較的上品に着こなすトラディッショナルな風俗として広まった。象徴的なアイテムとして、三つボタンブレザー、ボタンダウン・シャツ、コットンパンツ、コイン・ローファーなどがある。
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アイビー・リーグ 8校
アイビー・リーグは、レンガ造りの校舎に生い茂る蔦(アイビー=蔦(つた))が各校のシンボルとなっていたことから、1937年に、8校の参加によってフットボール連盟が結成された事を、報道した、ザ・ニューヨーク・ヘラルドのスポーツ担当記者が命名した。8校は、アメリカのエリートを育成する学校としても名高く、生徒達は、家柄も良く、優秀な頭脳の持ち主で、社会的にも指導的な立場となる為、必然的に着用の服は、保守的で、てらいが無く、オーソドックスで、伝統的ながらも、着易く、活動的なものでした。それが、英国トラディショナルをベースにした、アイビーモデルとなった。 卒業 ミセス・ロビンソン03 1955年IACD(国際衣服デザイナー協会)がアイビ・ルックと名付けたのが始まり。
1967年、ダスティン・ホフマン 主演、マイク・ニコルズ監督の「卒業(The Graduate)」が世界的なヒットの上、アカデミー賞を受賞。
この映画は、アイビールックのダスティン・ホフマン演じるベンジャミンの上流階級の閉塞感に対する反抗を描いた映画で、有名なチャペルからの逃走シーンは当時の若者の心境を顕して絶賛された。
アメリカでも、多くのエリート達はアイビールックであり、成功のマインドの高いビジネスマン達も愛用した。