かくもカウボーイの支持を集めたWranglerジーンズには、理由がある。Wranglerジーンズには、乗馬に最適に開発された数々の工夫が施されているのだ。定番の13MWZ (13th prototype Men's Wear Jeans With Zipper)は、カウボーイ達の要望を取り入れながら、13回の試作を経て開発された。カウボーイでなくとも、馬乗りにはWranglerがいい。
股上が深い
股上が深いので、鞍に座ったとき、背中のシャツが引っ張られにくく、乗馬しやすい。
股の内側がやわらかい縫いあわせ
Wranglerジーンズと他のジーンズでは、股の内側の縫い合わせ(インシーム)と外側の縫いあわせ(アウトシーム)が逆になっている。他のジーンズでは、股の内側が固い縫い目、外側が柔らかい縫い目になっているのに対し、Wranglerでは、内側が柔らかい縫い目になっている。つまり、鞍に座ったとき、内側のあたりが柔らかくなっているのだ。
リベットに突起がない
他のジーンズではリベットの真ん中に突起が出ているが、Wranglerでは、リベットが平坦になっている。リベットに突起があると、馬の乗り降りの際、鞍にひっかき傷をつけてしまうことがある。
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前のベルトループの間隔が広い
ベルトループの前の間隔が大きく取られており、大きなバックルもつけやすい。カウボーイにとって大きなバックルはプライドの証。そのつけやすさは重要だ。
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Wrangler |
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Levis |
ポケットの位置が高い
ウォッチポケットの位置が高く、ベルトの下に隠れる。馬に乗っても邪魔になりにくく、小物が落ちにくい。また、後ろのポケットの位置も高い。 これも鞍に座ったときに邪魔になりにくい。
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カウボーイブーツに合うブーツカット
ジーンズをブーツの外側に出してきれいに決まるブーツカット。
上記のように、乗馬に適した様々な機能があるが、Wranglerは、1974年以来アメリカのプロロデオカウボーイ協会(PRCA)のスポンサーになり、Wranglerはカウボーイのジーンズであるとの宣伝を積極的に展開してきたことが大きいだろう。2001年より、Wrangler がナショナル・ファイナルズ・ロデオ(NFR)の冠スポンサーとなり、WNFRというようになった。